「やる気」という言葉。

「やる気が出ない」という子どもの言葉を耳にすることは多いでしょう。これは中学生にとって自然な感情です。心身の変化、学業や友人関係のプレッシャーの中で、モチベーションが揺らぐのは誰にでもあること。しかし、「やる気が出ないからやらない」という選択は、単なる甘えであることを子どもたちに理解させる必要があります。

やる気は、行動を始める前に必ずしも必要なものではありません。実は、行動を起こすことでやる気が生まれることが多いのです。例えば、勉強を始めると集中力が高まり、問題が解けた達成感からやる気が湧いてくる。そんな経験を子どもに積ませることが重要です。保護者の皆様には、「やる気が出なくても、まずやってみる」姿勢を子どもに促してほしいと思います。小さな一歩が、大きな変化につながります。

中学生は、自己管理や責任感を学ぶ大切な時期です。やる気がないことを理由に行動を避けると、努力の習慣が身につかず、将来の目標達成が難しくなります。保護者として、子どもの感情に寄り添いつつ、「やる気は行動の後についてくる」と伝えてください。たとえば、勉強の時間を決めて取り組む習慣をつけたり、できたことを褒めて自信を持たせたりするサポートが効果的です。

また、子どもが「やる気が出ない」と言う背景には、疲れや不安がある場合もあります。そんなときは、話を聞いて気持ちを受け止めた上で背中を押してあげてください。保護者の声かけや環境づくりが、子どもを行動へと導きます。失敗しても挑戦したことを認め、成功体験を積ませることで、子どもは甘えを乗り越え、主体的に行動する力を身につけます。

ご家庭での関わりが、子どもの成長を大きく左右します。一緒に、子どもが一歩踏み出す勇気を持てるよう、温かく見守り、応援していきましょう。

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