お子様との毎日の生活の中で、「宿題しなさい!」と言えば「まだいいよ!」と返ってきたり、「ゲームはもう終わり!」と伝えても「あと少し!」とせがまれたり、そんなやりとりが増えていませんか?
小学生の時期には、こうした親子での衝突がよく見られます。
でも、これはお子様が自分の考えや気持ちを大切にし始めた、成長の証でもあるのです。
このような場面を、親子でより良い関係を築くための機会に変えてみませんか?
小学生になると、子どもたちは自分の「好き」や「やりたい」を強く意識し始めます。
自分の意見を認めてもらいたいのに、うまく言葉にできない。
そんな思いが、「なんでダメなの?」という反発として現れることがあります。
保護者が「早くして!」と言うのは、時間管理やお子様の将来を心配する気持ちからかもしれませんが、お子様には「私の気持ちをわかってほしい!」と聞こえることもあるのです。
こうした衝突を減らすには、まずお子様の話をじっくり聴くことが大切です。
「そう思ったんだ。どうして?」と否定せずに尋ねてみると、お子様の心の中が見えてきます。
例えば、「そのゲーム、なんでそんなに楽しいの?」と聞くと、意外な発見があるかもしれません。
気持ちを受け止められると、お子様も安心して話してくれるようになります。
また、「ゲームは30分まで」と一方的に決めるのではなく、「宿題が終わるのは何時頃がいいと思う?」とお子様と一緒にルールを考えてみましょう。
自分で決めたルールなら、守る意欲も自然と高まります。
さらに、保護者の思いを素直に伝えることも効果的です。
「ママやパパは、あなたが後で困らないか心配なんだ」と話すと、お子様も「ケンカしたいわけじゃない」と気づき、歩み寄ってくれることがあります。
衝突が減ると、親子の時間はもっと楽しくなります。
お子様が自分で宿題を終わらせたときには、「すごい!自分でできたね!」と褒めてあげてください。
そんな小さな成功体験が、お子様の自信につながり、保護者への信頼も深まります。
時には、保護者もイライラして声を荒げてしまう日があるかもしれません。
そんなときは、「さっきは大きな声でごめんね」と伝えることで、お子様は「間違えても大丈夫」と学んでいきます。
お子様との衝突は、親子の絆を深めるチャンスでもあります。
少しの工夫で、ぶつかり合いが笑顔の時間に変わります。
次にお子様と意見がぶつかったら、深呼吸して、ちょっとだけ耳を傾けてみてください。
きっと、親子で素敵な発見が待っていますよ。